「話すのが苦手、でも人に好かれたい」と思ったら読む本(きずな出版)
ポイント
- 無理に喋ろうとするからうまくいかない
- 喋るのではなく、聞く&質問する
- 数字で語る
- 自慢しない、否定しない、マウントを取らない
- 「なぜ」「そもそも」「本当に」でバイアスから抜け出す
- チームビルディングを大切にする
感想
「話さない」ことにポイントを置いたコミニュケーション改善本。コミニュケーションは結局のところ人間関係なので、相手にフォーカスして、相手本位で物事を考えたり進めていくなら、スムーズにいって、悩みも少なくなるという。
物事のとらえ方、考え方でも相手を無理に変えたりコントロールしようとするのではなく、その人自身の考え方、違いを認めていく必要がある。そうすれば期待と現実のズレが少なくなり、がっかりすることも少なくなる。これは見放すというわけではなくて、その人の責任を尊重するということになるんだと思う。人は自分がどうやって生きるのか、自分で決めることができるのでそこを無理やり動かそうとしてもうまくいかない。その人のうちにある動機を強めて、後押しするような形でサポートしていくようにしたほうが自分にも相手にとってもいいんだと思う。
質問するという点で、相手に気持ちよく話してくれるような質問ができるように質問力を上げていきたい。下手なことを喋るより事実を伝え、最後に思っていることを伝える、ロジカルな考え方も引き続き構築していきたい。自己開示はするが、自慢はせず、何でもかんでも否定から入らないようにしていきたいし、相手をリスペクトして行く必要があるなと感じた。
コミュニティやチームといった今ある人との繋がりやその中での自分の役割を大切にしていこうとも思った。一人で考えて研鑽する時間も必要だけど、やはり他の人から学んで成長することは多い。周りの人と良い関係を保てるよう、約束を守り、正直であることで信頼を築いていく。
こう考えるとコミニュケーションとはやはり技術ではなく、その人の人となり、人間としての根底となる部分が結局物を言う。そこが薄っぺらいといつまでも薄っぺらい人間のままで、深みが出ない。この本の中で引用されていた一言は印象深い。
「その人が一日中考えていることが、その人である」
考えが人を形作る。自分はどんな事を考えているだろうかということを改めて考えるきっかけになった。自分の成長に役立つこと、心の栄養になること、他の人の助けになれるかといったプラスになることを考えていくようにしたい。