横断歩道を歩行中の接触事故

家の近くのショッピングセンターからの帰り道、交差点の横断歩道を歩いて渡っているところ、左後方から右折して来た軽自動車と接触、転倒した。幸い怪我もほぼなく打撲程度で済んだ。とはいえ車にはねられるのは人生初だと思う。

現場は見通しの良い信号機のある交差点。4車線道路が南北に、2車線道路が東西に交差している。

東西の道路は東側から交差点に至るまで少し坂になっており、私は青の歩行者用信号で東から西へ4車線道路の北側の横断歩道を渡っていた。相手車両は東の2車線道路からから4車線道路へ北方向へ右折するところだった。

横断歩道を半分以上渡り終えたぐらいの時、体の左側面に衝撃を感じ、「あ、ぶつけられた」と思った瞬間地面に横たわっていた。当たり方もそこまで強くはなく、痛みは感じなかったので深刻な事態ではないと判断したが、すぐに立ち上がることはせず2,3秒そのまま倒れた状態で落ち着きを取り戻した。

おりしも交差点付近のラーメン屋が新装開店で行列になっており、その中から若い男性2人がすぐに駆け寄ってきてくれ、すぐに救護してくれた。自分の昼食を後にしてまで他の人のために行動できる素晴らしい青年たちに、連絡先は聞かなかったが、ここで感謝を表したい。

その後、横断歩道を渡り切った場所にはいつくばって移動して縁石に腰を下ろして再度チェック。痛みはなく、足首、ひざ、腰共に問題なく動くことを確認した。体にほぼダメージはないことが分かったので安心したが、事故直後は自分では何ともないと思っていてもアドレナリンが出ていて気が付かないというのもよく聞くので早急に結論付けるのはやめてちょっと様子を見ることに。

相手の方は高齢者で少し動転しているようだったがちゃんと道路わきに車を止めて降りて来て会話は成立する状態だったので連絡先などを交換して、110番通報して警察の到着を待つことに。

20分ぐらいして警察が到着。近くの交番ではなく警察署からだったので結構かかった。この警察の到着を待つまでの間が結構手持無沙汰。家が近くなのでいったん家に帰って待つこともできるぐらい。

そんなこんなで交通課の警察官2人が到着して実況見分。どういう状況で起こったのか、なぜ起きたのか、被害の程度などなど結構詳しく書いていた。歩行者と車の事故なので、なかなか物損にはならず人身扱いになってしまいより詳しい書類が必要なんだろう。

しかし警察もなぜぶつかってしまったのか疑問に思っているようだった。見通しはいいし、右折なのでまきこみもあり得ない。確認不足で歩行者がいないと思い右折開始したとしても、横断歩道に差し掛かる前に視界に入るはず。もしくは視界に入ってブレーキを踏むまでの反応速度が遅くて、思ったより車が進んでしまってブレーキをかけたけど間に合わなかったというあたりだろうか。確かにぶつかった時点ではスピードはほとんど出ていなかったように思う。そうでなければもっとひどいけがをしていてもおかしくないので。

実はこの交差点は意外と事故が多い。同じようなパターンで以前にも事故が何回も起きている。要因の一つに坂を上ったところの交差点のため、スピードを付けて発進することがありそう。勢いをつけて右折するので確認もおろそかになるし、止まりにくい。

実況見分中も体の異変は感じなかったので病院は行かなくてもいいかなと考えていたのだけど、警察にも、相手の人にも病院に行くようにすすめられたので、相手がそう望むなら行っておくかと思い、近くの病院に行くことに。人身事故として今後保険で処理するのにも診断書がないとはじまらないので近くの外科へ行って診断書を出してもらい、その後警察署に行って提出することに。なかなか面倒だ。

結果、左下腿打撲、約5日間の加療を要する見込みとの診断を受けた。要するに軽傷で全く大したことない怪我、という事。とはいえしっかり診断が付いているし、一応車にぶつかっていて転倒もしている以上全くの無傷ではないことは確かで、決して仮病とかではないのだけどわざわざ病院に行って診断を出してもらうほどのことかと言われるとちょっと大げさすぎる気もする。健康保険も効かないから自費になるし、診断書作成などで、実質5分もかからない診察で2万5千円ほど掛かったのを見るとなんか病院儲けさせただけじゃないのかと?ま、相手がはらってくれたので後は相手が自腹を切るか保険を使うかは私の預かり知るところではないのだが。

過失割合は青信号の横断歩行中の車との事故なので相手が100で、それは相手も認めているので問題になることはないんだけど、この治療費が相手負担になることや、反則金や加点といった行政処分などがなされてしまう事は気の毒。もちろん事故を起こした方が悪いのだけど、私が歩いていなければこうはならなかったと考えると、ちょっと申し訳ない気持ちになる。

過失運転致傷罪の取り調べも行われていたが、この程度の軽症ならほぼ起訴されることにはならないと思うので刑事罰はないだろうが、行政処分はおそらく加点5。免停にはならないだろうが反則金は多少払う事になるのだろう。

まぁしかし大怪我につながっていた可能性があることも考えると、これを機にくれぐれも注意して運転していただきたいし、自分も高齢の父が運転をまだしているので注意してもらうように喚起していきたい。そして自分が車やバイクを運転する時も注意をしなければいけないと思った出来事だった。

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