Evergreen Notes
エバーグリーンノートとは、取りためたメモを死蔵させずに育てていくという考え方らしい。まさに常緑樹のように、常に青々とした葉が茂るかのように自分のナレッジベースを大きくしていくイメージなんだろうか。たしかに、学んだことやアイデアは放っておくと井戸の底にどんどんたまっていくだけだ。それで、堆積物のようにするのではなく、かき混ぜて拾い上げるかのように、昔のノートやメモを見返し、それらを最近の考えやアイデアと結び付けるとき、温故知新ではないが、有効活用できるかもしれない。
課題
ノートアプリの選び方.mdでも書いたように、いくつかノートアプリを試してきたが、どうしても昔のメモが下の方や階層の奥に行ってしまい、意識しないと見返すことがない。
今メインノートアプリとして使っているOneNoteはセクションが深くなるとたどりにくい。目的のセクションが分かっていればいいのだけど、探索して新しい発見をするには不向き。一応ノート間のリンクはあるにはあるが使っていないので、ページ間の関連性はほぼ上下関係のみ。これをセクションを飛び越えた横の関係をリンクできるようにしたらいいのかもしれない。
最近使いだしたObsidianはページ間をリンクさせる機能があるようなので、それらを使って上手にノートを活用する方法を考えていきたい。
ノートの種類
ノートとメモ
厳密に区別しているわけではないものの、 ノートとメモの間には違いがあると感じる。
メモは走り書きのようなイメージで一過性の情報。数日間、数日もしくは数週間といった比較的短い期間用いる情報。その情報が役目を終えたらその後はほとんど見返したり用いることはない。例えば買い物メモは買い物が終わればその後必要無くなる。
対してノートはある程度情報がまとめられたもので、そこから情報を得るというよりも、そのノートを作成する過程にも意味があるような気がする。例えば、学んだこととかインプットしたことをアウトプットする過程でノートを作成する感じ。
フロー情報とストック情報
情報はよくフロー情報とストック情報に分けられる。フロー情報は水のように流れていってその瞬間だけ必要な情報。ストック情報は貯めておき、必要なときに引き出して使うような情報。それぞれの情報のタイプや目的に応じて何を流し、何をストックするのか見極めることも大切。
役目を果たしたらそれ以降は日の目を見ることはないフロー情報をきっちりストックしても、それは無駄でしかないし、むりに育てようとしてもそれは負担になるだけ。
ナレッジベースを作るのはいいことなんだけど、もしかしたら何でもかんでもストックしたい症候群に陥っているような気がしてきた。それでは複雑になりすぎるし、情報が多すぎて結局有効活用するのは難しくなる。
情報も整理して必要な情報と必要でないものを見極めるのも大切だし、それぞれの種類に応じたツールを使うのもいいことだと思う。何でもかんでも一つのツールで整理整頓しようとするとオペレーションが煩雑になるし向き不向きがあるのでどうしてもしっくりこない部分が出てくる。