伝え方の教科書
ポイント
- わかりやすく伝えるための「伝え方」がある
- 「誰に」「何を」伝えるのか明確にする
- わかりやすい言葉に言い換える
- テンプレップ法で話す
- 相手の立場に立つには同じ経験をしてみる
感想
仕事柄、生徒さんに考え方、方法などを説明したりすることがあるし、ブログを書いたり、話をしたりするとき、どのようにしたら、わかりやすく、相手に伝わる形で伝えられるのかが学べる本だった。
特に、聞く人の立場になってわかりやすい言葉を選び、構成を考えるのが大事だとわかった。話す方、伝える側としては「これぐらい分かっているだろう」と思ってしまって詳しい説明を飛ばしてしまったり省略してしまいがちだが、当然相手の考え方、状況、受け入れ態勢などは千差万別なので、必ずしも伝わっているとは限らないということ。あいまいな表現をついつい使ってしまいがちなので、具体的に伝えることを意識したい。
具体的な点では、とにかく一文を短くする、というのが印象に残った。私も文章を書くとき接続詞を多用してずらずらと文章を長くしたり、無駄に例を列挙してしまう悪い癖があるので気をつけたいと思った。
まず結論、理由、具体例、結論というPREP法のことは前にも聞いたことはあるけど、なかなか意識して使っている場面は少ない。まずは結論ファーストを重視していきたい。
文章にしろ話し方にしろ、どうしてもこれまでの癖というのが染み付いていてなかなか変えるのは難しいけど、伝える力は大事だと思う。いくら一生懸命、いいことを言っても、伝え方が悪いせいでうまく伝わっていなかったり誤解されたらもったいない。スムーズなコミュニケーションのためにも、相手に合わせて情報量や伝え方、語句の選定をして、相手がどんなイメージで受け取るかを想像して伝えられるようになるといいかな。