M1 MacBook Airを購入

M1搭載MacBook Airが発売されたのは2020年11月。すでに2年半以上経過している2023年5月、中古でM1 MacBook Airを購入した。スペックは13インチ、メモリ16GB、SSD512GB。

購入理由

購入した理由としてはいくつかある。

持ち出し用サブマシンとして

これまで外出時にSurface Proを使っていたのだけど、先日バッテリーが充電できなくなるという故障に見舞われてしまった。家では据え置きのNUCを使っているので、ノートパソコンなりタブレットなり外に持ち出すマシンが必要となる。

仕事に活用

プログラミングを教えたりする際に気が付くのは、結構デザイナーやプログラマーはMac率が高い。トラブルシューティング時など、環境をそろえて検証したいときがある。そのため、Windowsだけでなく、Macも一台あると便利。

連携機能

Appleのエコシステムに取り込まれに行くことになるが、すでにiPhoneとiPadの間での連携にMacOSが加わることでさらに便利になるのではないかという期待。具体的には、写真共有をスムーズに行えたらいいなと思うし、Macでの通話・FaceTimeあたりに期待している。

M1チップへの興味

Intel CPUを搭載した過去のモデルと比較して圧倒的ともいえるパフォーマンスを持つのに、バッテリーの持ちもよく、価格も安いという事で、登場時からレビューを見ると大絶賛されていた。そんなにいいのなら試してみたいという気持ち。

使用用途

今のところWindowsから完全に乗り換えるつもりはないが、しばらく使ってみてメインマシンとしても十分使えるようであれば自然とメインになっていくかもしれないし、やっぱりWindowsじゃないと・・・という場面が多ければサブマシンとして使う事になりそう。

スペック的には最新のM2チップではないとはいえ十分な処理性能を持っているM1だし、メモリは吊しの8GBではなくCTOの16GB、ストレージも512GBなのでメインのWindowsマシンと比べても総合力はMacBook Airの方が高い。メインマシンになれるポテンシャルは十分。

問題になるとしたらハードではなく、ソフト。 OSの違いによる動かないアプリはあるし、細かい操作性の違いに慣れないこと考えられる。実際、以前もMac miniを買ってメインにしようとして使いだしたこともあったが、使いにくかったか、対応していないソフトがあったかなんかの理由で結局Windowsに戻ってきたことがある。といってもそれはもう十年ぐらい前のことなので最近のmac OSや取り巻く状況だとまた違うのかもしれない。その後もMacBook Proをメインマシンにしていた時期もあるが、BootCampでほぼWindows専用マシンと化しておりMac OSの方はほとんど起動しなかった。

まあこれまで20年ぐらいwindowsを使ってきたので、乗り換えるというのはかなり難しいかもしれない。無理に変えなくても、両方使う感じでいいのではないか。

使ってみての感想

ハードウェア

MBAが届いて1日ほど。まだあまり使っていないが最初の印象は「意外とコンパクト」ということ。前使っていたMacBook Proは16インチだったのでそれに比べると13インチのMBAはだいぶ小ぶり。フットプリントも小さく抑えられているので、デスク上に置くときも場所を取らずに済む。

ハードウェアとしての品質はさすがApple。今回買ったのはスペースグレイのモデル。天板、筐体共に美しい仕上げがなされている。この筐体の材質はマグネシウムか何かなんだろうか?→調べたら再生アルミニウムらしい。

キーボードも打ちやすい。タイプ感はしっかりしていて、かなり好みのうち心地。トラックパッドも大きいし。まぁ私は家ではマウスを使うけど。出先にわざわざマウスを持って行かなくても十分トラックパッドで過ごせる。

スピーカーの音質も意外に良くてびっくり。本当にこの薄いボディから出てるのというぐらい高音までしっかり出て臨場感というか音の広がりがある。本格的な鑑賞でなければ内蔵スピーカーでも十分だなと思った。

ポートの少なさだけはいかんともしがたい。。。前から使っているDELLのディスプレイがUSB-C接続対応でPowerDeliveryもできるタイプなのでそれ一本で繋げば充電もできるし、デュアルディスプレイもできるなと目論んでいたのだけど、1日ぐらい経ったら急に映らなくなってしまった。電力供給はできるのに映像が映らない。WindowsのNUCで-USB-Cで接続してみてもちらつきが発生するようになってしまったのでケーブルの問題かも?HDMIで接続した場合は正常に映るので。(ただモバイルディスプレイだとそのケーブルでも正常に映るんだよな・・・原因不明)→後日別のケーブルを使って卒族したら正常に映るようになった。やっぱりケーブルの劣化か破損かも。

低消費電力なのでファンレスなのもいい。ファンが唸ることがなく静かなので作業に集中できる。バッテリーも驚くほど持つ。電池マークが全然減らない。100%の状態から1時間40分経って97%までしか減っていなかったのには驚愕。OneNoteでノートをとったり、PDFや書類を見るという軽い作業だったとはいえここまで持つとは・・・

ソフトウェア

macOS 13 Venturaがインストールされているのだけど、SierraあたりからはmacOSを触っていなかったので最新のOSを触ると隔世の感がある。 システム環境設定がガラッと変わってiOSチックになっていたり、ステージマネージャーなるものが搭載されていたりと目新しい機能が結構ある。

とはいえ基本的な部分は変わっていないのでやっぱMacはMacだなと。Macだけを使ってきた人ならなんてことはないのだけど、Windowsメインで使ってきた人にとって、Macはやはり別世界と言うか同じコンピューターではあるものの、全然違うんだなと感じる。たとえていうなら、自分が生まれた国を出て別の国で暮らすときのような、そこには基本的な理念というか、考え方の違いが根本にあり、それが設計に反映されているんだろうなと思う。

ウインドウ切り替え

使っているキーはさほど変わらないのにショートカットキーが結構違うのもそうだし、ウインドウの管理方法も結構違う。WindowsならWin+Tabで開いているウインドウ全てを切り替えられるのに、Macだと⌘+Tabだとアプリ単位でしか切り替えられない。そのアプリの中で複数開いているウインドウはどうやって切り替えるの?→これも調べてみたら⌘+@で開いているウインドウをアプリ単位で切り替えられるらしい。まぁWin+Tabだといっぱいウインドウ開いていると目的のウインドウまで行くのに苦労するから、まずアプリを選択し、その後ウインドウを切り替えるのはまぁ理にかなっているのかもしれないけど。

日本語入力切り替え

日本語入力は英数とかなの切り替えを半角・全角キーで行っていた。Macだと使えないのに、やはり癖で押してしまって「`」が入力されてしまうことが何度もある。左ハンドル車を運転してウインカーのつもりでワイパー作動させてしまうみたいなものだろうか。(左ハンドル車に乗ったことはないけど) 幸いWinでもmacOSでもcaps lockで切り替えられるので、できるだけ共通化するためにもこれからはWindowsでもcaps lockで切り替えるように体を慣れさせていこうと思う。 とはいえ癖で押してしまう時のために、Karabiner-Elementsで半角全角キーをF13にアサインし、入力ソースの切り替えショートカットをF13に設定することで、Macでうっかり半角・全角キーを押してしまっても切り替わるようにしている。

装飾キーの違い

MacではコピーペーストがCtrl+C、Ctrl+Vではなく⌘+C,⌘+V。⌘キーが左隅にあればいいのだけど、そこにはない。caps lockとかいうどう考えても使用頻度の低いキーが特等席にいる。そのため、コピペしようと無意識に左下隅を押してしまい、あれ?コピペできないというのが結構ある。

これは流石に慣れそうにないので、装飾キーを入れ替える機能を使い、左下隅を⌘に、本来の⌘キーの場所をCtrlに変更した。 キートップの見た目と違ってしまうので最初は脳が混乱したけど、慣れればなんとか大丈夫。触りはじめだとショートカットを覚えていないのでショートカットの早見表を見たりして確認するときに、「⌘+Oでファイルを開くのか・・・ってことはCtrl+Oか」っていちいち確認しないといけな買ったものの、今は⌘=左隅というのを体が覚えてきたので間違えることは減った。

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