ビジネスマナー以前の社会人の心得
初対面でなくても、自分の名を名乗る
こちらは相手のことを知っていても、相手は自分のことを知らなかったり、印象が薄い場合もあるので、こちらから名乗ることで相手への気遣いを示せる。
成功談より失敗談を語る
成功したことを語ろうとするとどうしても嫌味っぽくなるし自慢話になってしまう。それよりも失敗したことを伝えるほうがいい。人に気づかせたり、指摘しないといけない時にも、この自分も以前失敗したことを伝えるのは効果的。
報告は大切
頼まれた仕事をやるのは当たり前だけれども頼まれた人に完了しました、と一言言う必要がある。そうするとしっかりやってくれたと、安心してもらえる。報告を面倒くさがらずにしっかりするのは大切。
電話をする時にはポイントを明確にする
どうも電話する時にとりとめのない話し方になってしまったり、相手もわかっているという思い込みから省略し過ぎて相手に伝わりにくい話し方になってしまっていることがよくある。伝えたいことを分かりやすく簡潔に、かつ重要な点を抜けないように話せるようにしたい。
感想
社会人一年目の人がどんな心構えで仕事をすると良いのか、日常的なこと、仕事上のこと、人間関係などについて説明している本。私は社会人経験があまりないので意外と基本的な社会のマナーを知らずに生きてきて、結構ほかの人がやっているのを見て学んだりすることが多かったので、このように基本的なことがまとめられた本は結構役に立つ。とは言え少し古臭い昭和の価値観だなあという内容もあるので、全面的には信じるとそれはそれで危険なところもあるが、まあ一般的な社会人がどういうマナーとか考え方で行動しているのかを理解するにはいいかもしれない。
参考になった部分としては、アポイントの取り方で、こちらからまず候補日をいくつかあげるとか、午後一なら「13時半」にするとか、相手の時間を無駄に奪わずスムーズ行える方法なんかは役に立ちそう。相手の時間を頂くわけなので、どのくらいの時間がかかるのかまず伝えて不必要に時間を拘束しないことや、次のスケジュールをその場で決めてしまうなど時間や手間を節約する方法も取り入れたい。